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高橋 幸司; 春日井 敦; 梶原 健; 坂本 慶司
no journal, ,
ECHシステムはジャイロトロン,伝送系,ランチャー(アンテナ)から構成されるが、原子力機構におけるそれらの開発について報告する。170GHz ITER用ジャイロトロン開発では、モードコンバータや電子銃等の改良,ビーム電流制御や新しい運転手法の開発等により効率55%で出力1MW-800秒といったITERの運転条件を遥かに超える発振に成功した。伝送系の開発研究では、コルゲート導波管とマイターベンド,導波管スイッチから構成するITER相当の伝送系を構築して大電力伝送実験を行い、96%という高い伝送効率を実証しITERにおいて仕様を満足する入射パワーを得られる目処がついた。ITERにおいて、ジャイロトロンとともにランチャーも日本(原子力機構)が調達する予定となっており、その設計及び構成機器開発を行ってきた。最近では、これまでの設計に対して製作における信頼性や保守性を高めるために、ランチャー内の伝送系を導波管方式から準光学伝送方式に改良した設計を進めている。これまでの設計計算で、伝送効率は約98%と従来設計と同等の効率で高周波パワーが伝送可能である設計条件を得た。
山本 巧; 藤井 常幸; 池田 佳隆; 花田 磨砂也; 森山 伸一; 坂本 慶司; 渡邊 和弘; 松川 誠
no journal, ,
JT-60U及びJT-60SAにおけるプラズマ加熱・電流駆動装置の開発状況について報告する。JT-60Uにおいては、110GHz, 4MWのECRF, 2GHz帯, 7MWのLHRF, 100MHz帯, 10MWのICRFの高周波装置が整備されており、それぞれの主要機器の開発が長年に渡り行われている。一方、JT-60Uの主加熱装置である、100keV, 40MWの正イオンNBIが整備されるとともに、500keV, 10MWの負イオンNBI装置の開発が進められている。最近では、定常プラズマの研究開発に向けて、NBI及びEC装置のパルス幅の伸長を行っている。JT-60Uを超伝導コイルに改修するJT-60SA計画では、プラズマ加熱・電流駆動装置としてNBIとECRF装置が計画されており、既存の装置の増力・改造と新たに整備する140GHzのECRF装置により、41MW, 100秒の加熱パワーをプラズマ中に入射し、定常高ベータプラズマの研究開発に貢献する計画である。また、日韓協力の下で、NBI及びECの加熱装置の定常運転技術にかかわる開発協力を進めている。